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2012.04.11

左官の仕事~ 珪藻土

内装左官仕上げで今一番仕上げられている塗り壁と言えば 【 珪藻土 】 の入ったモノでしょう。

昔ながらの家造りで 《 竹木舞 + 土壁or漆喰 》 を採用されるならば調湿効果は期待できます。
しかし、現代建築では石膏ボードが多用されており、竹木舞下地の土壁、漆喰はなかなか難しいのが現状ではないでしょうか。
石膏ボードが多用される現在、調湿効果がある塗り壁材料を求めるならば、まず思いつくのが 【 珪藻土 】 かと思います。

珪藻土を使った塗り壁は数百種類とありますが、 調湿機能を大々的に謳う割りに機能的な役割を成せてないニセモノ建材 が数多く出回っておりますので気を付けてください。
本当に良い珪藻土建材とはどういったものか詳しく書いていきますので、参考になれば幸いです。

《 珪藻土には自硬性はない 》 と認識している人は多いでしょう。
自硬性がないので塗り壁を固めるには、 “ つなぎ ” が必要です。

しかし、 “ つなぎ ” に使われた 樹脂 は珪藻土の孔を塞いでしまい、本来の機能を妨げてしまう事に・・・
「繋ぎが樹脂ではダメだ!」 と言う事で、次に セメント 、 石膏 、 石灰 などに白羽の矢が立てられて、とくに石灰を使ったモノは現在でも自然素材としてまだまだ根強い人気があるみたいですね。

しかし、 “ つなぎ ” がある以上、どうしてもそれが珪藻土の孔を塞いでしまい、珪藻土本来の機能を妨げてしまいます。
また、その “つなぎ”が入る事によって、珪藻土そのものの割合も少なくなってしまうので、せっかくの調湿効果もそれでは機能をしっかりと果たせません。
そんな時に 《 自硬性のある珪藻土 》 が出現しました。

こいつには 自硬性がある為、 “ つなぎ ” は必要ありません。
その為、珪藻土の孔を塞がず抜群の機能性があります。
今後は、 「 自硬性のある珪藻土を選び、繋ぎなどが入っているモノは使わない!」 という事がこれから珪藻土製品を選ぶポイントとなるでしょう。

次に産地です。
珪藻土は全国各地で採取できますが、様々な種類があるのですよ。
産地によって珪藻土の特性も違います。
例えば、濾過材に向く珪藻土(秋田産)、七輪に向く珪藻土(石川産)などなど・・・
珪藻土なら何でも良いという訳ではありません。
塗り壁で珪藻土に求めるモノはやっぱり 《調湿性能》 ですよね。

北海道の一部分でのみで採取される珪藻土には後で説明する 《メソポア珪藻土》 が多く含まれ、それ以外の産地で採取される珪藻土には 《マクロポア珪藻土》 が多く含まれています。
後に詳しく説明しますが、 《マクロポア珪藻土》 では、調湿効果が期待できません。
塗り壁に使う珪藻土は 北海道産の 《 メソポア珪藻土 》 が多く含まれている製品を選びたい ですね。-

珪藻土の孔の大きさである 《ポア》 も非常に重要です。
ポア(珪藻土の孔の大きさ)によって、珪藻土の性能は決まると言っても過言ではありません。
一般的にポアを測るのにナノという単位が使われております。
ナノとは ナノメートル《 百万分の一ミリ 》 の大きさの事です。
直径2ナノメートル以下を 《 ミクロポア 》 、直径2~50ナノメートルを 《 メソポア 》 、直径50ナノメートル以上を 《 マクロポア 》 と呼びます。-

主な メーカー製の珪藻土塗り壁材量はこの 《マクロポア珪藻土》 が使われている事が多い です。
上記でも触れましたが、 マクロポア ではあまり調湿効果がない のですよ。
ポアが大きく、調湿効果が期待できません。
ミクロポア では逆にポアが小さすぎて、吸湿機能はあっても放湿機能がイマイチなので調湿機能があるとは呼べません。

本当の意味で 調湿効果が期待できるのは 《 メソポア珪藻土 》 のみ であります。
珪藻土の塗り壁材を選ぶ時は、 「 メソポア珪藻土が多く入ったモノを塗ってください。 」 と伝えるのが良いかもしれませんね。


そもそも 《 調湿 》 とは何でしょうか?
調湿とは 吸湿 と 放湿 をバランス良く行う事 ではないでしょうか。
つまり、 湿気がある時は吸湿してくれて、乾燥が過ぎる時は放湿してくれる事 だと思います。
数値で説明すると、人間が快適に感じる湿度は 40%~70% です。

例えば、 相対湿度が90%の時はより多く吸湿してくれて、50%近くなると吸湿はあまりせず、40%を切ったら放湿をしてバランスを取ってくれる 《調湿効果》 のある塗り壁が理想 です。
そのような事が可能な 《メソポア珪藻土》 を多く含んだ塗り壁材料を採用したいですね。

長々と書きましたが、珪藻土を選ぶポイントは


① “つなぎ”を使わない自硬性のある珪藻土

② 調湿効果が抜群な北海道産のメソポア珪藻土

以上の2点です。
この2点は調湿にこだわるなら絶対に重要視したいですね。

形だけの自然素材、天然素材を謳っているニセモノじゃなく、 " 本当の意味での自然素材 " をを少しでも多くの人達に取り入れていただけたらと思います。


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